ドバイ, アラブ首長国連邦
BGのヴィラ・サバーバナのデザインは、直方体のヴォリュームを垂直方向にシフトさせ、ヴィラ全体に立体-ヴォイドのパターンを交互に作り出している。このソリッド-ボイドのフレームワークの中で、外部のボイドスペースがインテリアとどのようにダイナミックに相互作用するのかを探っている。建築とランドスケープの関係を基本的に考慮するibda designでは、この別荘のデザインは内部と外部の境界を戦略的に解消している。そのため、各外部のヴォイドスペースに設けられたテラスガーデンは、隣接するヴォリュームと連動し、草木が生い茂る屋外スペースでインテリアを引き立てている。各ボリュームのスライドドアにはガラスが使用され、空間が外へと広がり、内と外の境界をなくしている。
1階と2階の各ボリュームは、建築の水平軸に沿った連続した回廊で結ばれ、流動的な回遊性を生み出している。この回遊性を補完するのが、ファサードの長さ方向に伸びる半屋外の列柱フレームである。列柱には木製のルーバーが取り付けられ、自然光の取り込みと遮光を行い、建築全体の視覚的な重さを軽減している。