ジャカルタ、インドネシア
総合地球環境学研究所(RIHN)との協働プロジェクト。
世界人口の半数が都市に住む時代。地球環境問題が叫ばれて久しいが、自然ではなく都市こそがその問題の解決を目指さなければならないという思いの元、東南アジア随一の規模を誇るインドネシア、ジャカルタをターゲットに新たな住居モデルを構想することを目的としている。
「インナーエッジ」「アウターエッジ」とそれぞれ名付けられた、ジャカルタを象徴する2つのエリアの比較検証を元に、我々は「アウターエッジ」をターゲットとして提案を行った。急激な人口増加を吸収するいわゆる郊外に位置するこのエリアは、特に新興する中間所得層の新たな住宅地となっているが、同時に「カンポン(Kampong)」と現地語で呼ばれる古い自動発生的な集落が数多く残っており、その環境的要素と新たな住まいのあり方を介入的デザイン手法によって結び付けていくことを意図している。