waiwaiは東京とドバイを拠点とする、山雄和真とワイルアルアワルの2人のパートナによって率いられているデザイン事務所です。建築設計を主としながら、インテリア、都市計画、ランドスケープ、グラフィックのデザインから、建築プロジェクトの企画、プロデュース、マネージメントなど、領域を限定せずデザインに関わる様々な分野を横断的に扱っています。社会的、環境的、経済的そして技術的な側面を統合的にデザインすることを得意とし、日本国内外で様々なプロジェクトを実現してきました。これまで手掛けたプロジェクトとして、ドバイのジャミールアートセンター、日本の小樽港第3号ふ頭水上カフェ計画、チコル、サウジアラビアのHayy Creatie Hub、第17回ベネチアビエンナーレ国際建築展Wetlandなど多様な実績を持ちます。
waiwaiは日本語の「わいわい」という擬音語から名づけられています。
東京とドバイ、複数の拠点を持つことによって生まれる文化的多様性への感受性、さらにはチームメンバー個人個人のバックグラウンドの多様さを基礎とした日々のコミュニケーションによって、物事の本質を深く理解したうえで、明快でシンプルな建築デザインへとつなげます。東京とドバイをそれぞれ代表するwaiwaiのパートナー達は、東京でGINGRICH、ドバイでibda designという事務所をそれぞれ立ち上げ活動を続けた後、2018年、waiwaiとして共にチームを結成するに至りました。彼らはその各々ユニークな建築キャリアを通じて、世界の様々な場所において、ローカルな存在として近く深く物事を見ること、同時にアウトサイダーとして少し離れた場所から客観的理性的に物事を見ること、そういった相反するまなざしを持つことを共有し、実践しています。
それぞれのプロジェクトにおいては、個々のデザインセンスを持って、そこで起こる人々の活動、自然の光や風、時間、空気、そして関係する人々や文化歴史など、様々な目に見えない要素を重ね、そのプロジェクト唯一無二の物語を作り出します。発生する現象を軸に置くことで、waiwaiのデザインする建築は、単なる人工の構造物を超え、時間の変化に開かれた存在となることを目指しています。こういったアプローチによって実現される空間は、その場所にしか存在しない、予期せぬ体験や人々の行動、ふるまいを誘発し許容するものです。これまでに手掛けた、アートギャラリーなどの文化施設や、ホテル、レストラン、物販店舗の商業施設、保育所や老人福祉施設などの福祉施設、小学校や大学キャンパスといった教育施設、個人邸から宗教施設、その他複合施設や公園等のランドスケープまで、多岐にわたる規模やプログラムを持つプロジェクトの経験をチーム全員で共有し、新たな空間の創造に取り組み続けています。
waiwaiはこれまで、日経アーキテクチャ誌によるArchitect of the YearのTOP17建築家(2019年)、ArchitectureRecord誌のVillage Banguardによる新興TOP10建築家(2018)、Architecture Digest による中東のTOP50建築家(2017)に選定されました。加えて受賞歴として、日本のSDレビュー2015、Aga Kahn Awardのショートリスト(2017)、Newyork Design Awardのシルバーメダル(2018)、AIA Middle East Design Awardの第一等(2017)、Arab Architect Award(2019)、第17回ベネチアビエンナーレ国際建築展金獅子賞など、国内外で高い評価を得ています。