ベイルート,レバノン
レバノン・ベイルートでのアートミュージアム計画案。重々しいコンクリートの建物に囲まれた街並みに対比して、軽やかで透明なアートミュージアムとなることを目指した。都市のアクティビティがアートミュージアム内にまで引き込まれ、アートミュージアムのアクティビティが都市に表出する。人・アート・自然の対話が企図された。美術館内部ではサーキュレーションコアに内蔵されたエスカレーターが各階を結ぶ。主要な展示室部は半外部テラスとしてスパイラル状につながり、アルミルーバーを内包したETFE ダブルスキンに覆われることによって“木漏れ日”のような光環境を実現しようとした。反射の少ないETFE を採用することにより、文字通り透明性の高い美術館を目指した。立体的なストリートの延長のような美術館。