ドバイ, アラブ首長国連邦
歴史的に、モスクは象徴的な建物ではなく、礼拝に加えて共同生活の場として機能していた。イブダはモスクを、人々が街の喧騒から離れられるオアシスとして考えている。マウンドが緩衝材となり、参拝者を街路の環境から落ち着いた礼拝空間へと導く空間的な変化を、自然の傾斜と魅力的なアーチの連なりを通して作り出している。庭園と礼拝堂は、マウンドの楕円形のリワクの中に囲まれている。庭は内部の祈りのホールの延長として機能し、祈り、読書、個人的な内省のための追加のスペースを提供する。イブダは、マウンドと庭の両方の景観を、灌漑用水の消費量が少なくて済む地元の植物を選択した、環境に優しい景観として構想している。自然光と人工照明のデザインは、神聖な空間の雰囲気に基本的な影響を与える。光は空間の空間性を決定する。光はアクセントとなり、瞑想と落ち着きの雰囲気を作り出し、祈りにおける一体感を育む。概念的にも空間的にも、光はモスクの物理的な要素であると同時に精神的な要素でもある。